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Hane Oto #1

by さいはね

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1.
春の昼下がり 通りのカフェで 甘いショコラが わたしを呼んでるの いかなきゃ! ラズベリータルトも 捨てがたいな ブログ写真だけ撮って また今度にしよっか…… そうだ、忘れてた 次どこだっけ? ハンズであの絵の具 買って帰らなくちゃ みんな幸せそう 刻むリズムで こっそりスキップしよ ステキな日曜日♪ 公園まで歩いて ひとやすみ スカイフィッシュに出会えた クッキーなんて、いかが? あなたたちのからだ とってもキレイ…… 空の青さを溶かした この絵の具みたいね 次のモチーフは アナタに決めた! クッキー食べたでしょ、交換条件よ。 心配しないでよ 美人に描くから さぁ家に帰ろっか、ポトフを作らなきゃ! もうすぐ銀河のお祭り 今夜はそうだ、 屋根に寝っ転がって のんびり星を釣ろう 雲のない空 まるでプラネタリウム 夢のような星の上 キセキを感じてる…… あした おもいきり 早起きをして アナタの絵を描こう いつかまた会おうね 午後はお洗濯と そう、あのタルト 試してみなくちゃね オヤスミナサイ…… zzZ
2.
溶けてしまいそうな あの想い 心の森の 底深く 今でも そっと ぎゅっと 繋ぎとめ 今日もまた 深く潜り 闇に透かして 見つめ続け ひとり 涙を溶かし 丸まって眠るの 記憶の鳴く声と 忘れ草 今も 大気を 震わせて 暖かな 霧 辺りに 噴き出す 憂鬱の 雨 外は 降りしきり 立てた ろうそくの灯も 消され ゆっくり 立ち昇る やさしい願い 次に 会えたら きっと わたし ちょっと 泣いて いいよね? あの日 あの時から 忘れず あなたの ため 生きてきたんだ 例の 秘密も そっと 返す 日まで 貸して おいてね ほんの 少し 強く なるため 涙目を 見せない ように
3.
笹の箒乗り 静かな夜 立待の月と 星ささやき 糸のデンワ 六分儀 振り ノイズも 渡り行く 方位は西方 夢心地だ 避雷針まで 碇を曳けば 轍の 燐光さざなみ ほら 今 羅針 揺らす 甘い 蒸気 撒いて 空往く あの綿毛の 船団も 廻る星歌 鉱石ラジオ 乗せ アルゴ座の縁 掠めて飛ぶ 振り仰げば きらり コリオリの風ふわり 芯に受け その 憂いの音 真空の 果てまで 祈りとともに 鳴り渡れば いいな…… 琥珀のランタン 空に提げ 金平糖散る 闇 キャンバス 星が 結ぶ 祝福だけを 映して 街 なぞる 電子のチョークが 闇に踊る 「月さえ捕らえて みせる」なんて その せい 気付けば 五日も 陽が 昇らないのはね…… 銀の チャント 詠むと ほら 魔力コンデンサ ぶち抜いて 「其は 天球儀(アーミラリ) 星 降らせ給えり」 無地のオーロラ 火花が舞い 時が 月が 磁気が そろりと 廻り始め 人心地 空電ノイズ 高らかに 響かせ 薄荷(ミント)の香り 背に受け そら 飛ぼう! 街の 灯り きれい ほら 乾杯しようか りんご酒(シードル)で 良い風が吹き 箒を揺らす 静寂(しじま) 楽しまなくちゃ 怒られるよ 惑星(ほし)に還る 日まで 相変わらず わたしは 夢心地 宇宙(セカイ)のヒミツ ひとの幸せ まぁ とりあえず また お散歩しに いこう
4.
笑い声が さざめく 通りに 今年も 健やかな 若葉が萌ゆる 手を伸ばして  梢に 触れれば 今でも 在りし日の 夢を見る きのう編んだ 祭りの 花冠に いつもの まじないを 吹き掛けておこう 心弾み 大事な 役目を 忘れず 楽しんで 果たせますよう 清めた 指で 標(しるし)描き 焚きしめた香と 彼方の声 静けさ響く 天蓋から 花びら 水盆に そっと 降り落ち 幸運を 込めた焼き菓子を 子どもたちから 月に捧げ 聖壇に 灯す 蝋燭に きらめく踊りを さあ納めよう ゆったり ふんわり 水面に 舞差し 髪飾り 揺らす 春風のように たゆまず 天往く 祝詞よ 「みんなに 幸いを」 高く 古弦は詠い 窓辺の 碧い 瓶を振れば 懐かしい 陽溜まりの 香気が充ち 光の 瑠璃色 床に繁吹(しぶ)き 愛し箱庭は 廻る 廻る 縦の糸に 祈りを 綴じ込み 上手に 行く末を 占えますよう 横の糸に 願いを 封じて  実りの 縁(よすが)なる 星を仰ごう 古より 妙なる 女神よ みんなに 安寧を 賜りますよう 奇跡の庭 たゆまぬ 輪廻よ わたしと いつまでも 巡る季節を
5.
熱圏(サーモ)をくぐり抜けて 見つけた! HUD の光点(スポット) 目がけて ダイブ決めよう! AI データをリンク 電子の 乱流舞い 空力加熱 アラート! 機体が 悲鳴上げる スロットル絞り ターンを決めて キミのうしろすぐ 2,000 マイル 囮(デコイ)蹴散らし 照準(レティクル)捉え そんな機動(マニューバ) 逃がさないわ! 予測パターン 早くちょうだい ほらほら目の前、あと一息! 過熱暴走(オーバーヒート)? 困った子ね! 次に会ったら きっと落として みせるわ♪ フレアが 風を運び 大気を 輝かせる オーロラ 見とれてたら いきなり 「後方注意(チェックシックス)!」 電磁パルス(EMP)射出して ランダム回避開始! ブラスト キックで起動(ブート) 慣性 殺しきれない! スロットルフルで 急上昇(クライムアウト) ほらほら雲たち、邪魔しないで! 右のドライヴ 調子悪いな アクティブデコイ 全機撒いちゃえ! 荷電粒子の 層を抜けると 振り切れたのかな? 星がキレイ いまの衝撃、スパイクされた!? 推力ダウン 視界が揺れて…… ついに落とされた ほんとくやしい! 模擬演習(シミュレーション)なら 得意なのにな でもまあいいか なんといっても 空を飛ぶのは ほんとサイコーな気分!
6.
五月の 裏通り 眠気がたゆたう 窓辺 ほら 古びた看板の隙間 ねこの夢が 聞こえる (んー てんきいいな) (んー どこいこっか) (んー かねもなった) (んー そらとぼうか なんて) 喉しみる 苦さまで はるかに送電塔の 向こう 淡く溶け 此岸の私も 置き去り 微かになびく 雲の重(え) かすれた時刻表 廃線跡 行き止まり ほら 錆びゆく踏切の まにま ひとの 夢が 漏れ出す (んー かえらなきゃ) (んー かねがなるよ) (んー ゆめがさめる) (んー そらにとける なんて) ふと並ぶ 猫のひげ ゆらめく 水陽炎に 浸かりゆく 街 胡蝶の夢ごと 飲み干し 碧さを仰ぐ 初夏の途(と)
7.
今夜もまた 君とボク 融け合い眠る 針を刺したまま 生け贄は 毟(むし)りかけ アノマロカリス 電波で丸焼け ピンセット 火に炙り 錠剤溶かし ジャムの 包みパイ 冷蔵庫 浮かんでる マーガリン ほら 大笑い 見てる パステルの紅(あか) 煮出して 舐めたい なんてね 蕩(とろ)けちゃった シロサイの舌 ミシンで 縫いたい なんてね はみでちゃった サイコロの骨 燻(いぶ)して 吸いたい なんてね 沈んじゃった キカガクの森 迷って 生みたい なんてね 孕んじゃった? 蛍光の 石けん泡 まとわり フワリ そっと飲み込んで 励起する 壁のシミ ベッドに 落ちて サイケな夢跡 メレンゲの無垢 血糊と 混ぜたい なんてね 垂らしちゃった バオバブの種 背中に 埋めたい なんてね 弾けちゃった ミカヅキの汞(こう) 右眼に 浴びたい なんてね 痺れちゃった コイをスル キミ バールで ×(け)したい ……(なんてね) これはホント 夢が おわる キミと おわる
8.
気付けば その手に 光透く 雨ひとつぶ 街は うち沈み 窓の外 耳澄まそう 咲きゆく 道の花は 色けぶり 遙かな 彼岸まで 香り立ち 願い届け 天使の 舞はいつも 優しく 幾多も 翠雨の音 叩く鳴らす弾く歌う 今も続く雨 幸せで 満たしてくよ

about

昔の自作オリジナルボカロ(初音ミク)曲をまとめました。古い曲は少し手を入れています。あなたのお気に入りが見つかりますように。

My old original Vocaloid (Miku Hatsune) songs have been finally compiled into this. Have fun!

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released April 1, 2017

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saihane Tokyo, Japan

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